Papersong Bubbles

NARUT0のカカイル創作ブログ。

何が何やら!2(カカイル+DT仙人のSS)

※前回までのあらすじ※
都内某大学に通うヤマトは、サークルの先輩カカシからバイトを頼まれて
行ってみると、それはなんとAV撮影の助手。
それまで色事に興味なく、仙人のように生きてきたヤマトの目の前で、
挨拶にキスをするカカシと相手役のイルカ。そして渡される精○ボウル。
仕事と割り切って撮影の手伝いをするものの無意識に勃○してしまうのでした。
あーーー不憫?どんまい!
前回の直後設定で隊長をイルカさんが口でフォローするという、繭しゃんから
スーパーファインプレーを頂きましたので、今回は少ーしその内容も含みます。

 

こんなエロというよりアホの設定なので、苦手な方は回れ右推奨です!
覚悟は宜しいですか?本文は畳みまーす

 

 

 

何が何だか!(AVパロ)2

あの日のことは、忘れることにした。
ジップロックで密封できるものなら記憶の奥底へ、完全に閉じ込めてしまいたい。だが「忘れよう」とすればするほど鮮烈な出来事は消えてくれないというのが世の常なのか、あれから1週間たってもどこか落ち着かないでいる。
実際には「どこか」じゃなくて、明らかに腰のあたりがモゾモゾしている。
クソッ、仙人と呼ばれた俺がこんなことになるなんて。

 

この1週間は気まずさのあまり、カカシ先輩を見かけたら瞬時に逃げて来た。仙人だのとからかわれてきた本領発揮で、木のように気配を絶っていれば本当に目立たないんだな、俺。それも、なんか微妙だけど。
遠くからでも目立つ先輩の銀髪にも感謝せねば。
せっかく入った写真部だけど、貞操と身の安全のために犠牲にするしかないのかな。大学入学と同時に都会に出てきて、高校までの狭い社会から抜け出して少し自分の世界を広げよう…そんな淡い期待を仙人なりに持っていたんだけど。やっぱり性格に合った生き方を堅実に行くべきなのかも。
「あっ、ヤマトさんだ!」

!!!!!!!!!!!!

緊急事態発生で頭が上手く回りません!!!!!
頭の中を「何で?!」と「ヤバい!!」が交互に占拠して、「ぅ、うぁ、ぇ」なんて声しか出ないんだけど、どうしよう。。。
「あははービックリしました?ヤマトさん喘ぎ声みた」
「ギェェェェ!ストーーーーップ!!」
頭まっ白とは良く言うけど、血の気が引いて青くなったり色々と思い出して赤くなったりする俺の前でニコニコ笑顔で爆弾投下とは!
やっぱりこの人は天然なのか!?ひたすら恐ろしいんだけど!
「と、と、とっりあえず、移動しましょう!」

 

「この前はどうもお世話になりましたー。」
「あ、ハイ。あのいえ、どうも」
大学構内とはいえ人目のある天下の往来で、卑猥な会話を繰り広げるそんな勇気は俺には無いし、欲しくも無い。天然っぽいイルカさんは「なんか食いながら話しませんか?」と言ったら、「ラーメン!」と目を輝かせてきた。えーっと今あさの10時なんですが。。どういう腹してるんだろう。これだから都会の人は怖い。

「カカシさんがヤマト見つかんねーのヨって言ってたけど、元気でしたー?」
そりゃそうだ、先輩のことは避けまくってたんだから。
だから、本当にあなたは盲点だったよ。まさか同じ大学だなんて卑怯だ!
「はぁ、まぁ元気って言えば元気です」
「息子も元気ですかー?」
「ゴフォーッ」
「あらららら」
「あららじゃないですよ!アンタなんてこと聞いてくるんですか!」
「ヤマトさん声大きいですよ?」
グッ。ぽやーっとした顔のイルカさんに注意されるだなんて、何なんだ、クソ。そんな俺を綺麗にスルーしたイルカさんは学食のおばちゃんが運んで来てくれたラーメンを受け取って、ハフハフしながら食べ始めた。
「あー極楽ー♪ココ1号館より人少ないし、学食は割と美味しくて穴場ですねー」
「本当に人がいなくて良かったですよ」
「味噌とんこつも今度試そー」
あのーイルカさん、人の話を聞いて?


「同じ大学だって、なんで言ってくれなかったんですか?」
「それは俺のせいじゃないですっ。AV撮った後きっとヤマトさんは逃げるから、カカシさんが捕まえられなかったらって、俺に指令出してくれたの。作戦成功ー」
そんな予防線まで張り巡らされた上に、結局捕まるなんて、全く神も仏も無い。
「でも、また会えて良かったです」
「え」
「ヤマトさんも1年でしょ?俺も1年なんです。カカシさんがイルカと同じ一年坊だよーって言うから、どんな人かなーって思ってたら仙人さまでビックリしました。落ち着いてて、ちょっと面白くて、でも童貞とか、面白い人だなぁ仲良くなりたいなぁって思ってて。だから、うん。やっぱり嬉しいです」
途中、童貞とかいらん情報はさんできたけど、エロにオープンな天然だって知ってるから腹は立たなかった。むしろ、面と向かって「会えて嬉しい」とか「友達になりたい」だなんて言われたの、人生初じゃないか?
ちょっと顔が熱くなってきた…。


「そんな、イルカさんは明るくて元気だけど、俺みたいなのは落ち着いてるっていうか暗いって感じでつまらなくないですか?」
「あ、遠回しに馬鹿だって言いました?もー自分で分かってます!!」
そりゃ、カカシ先輩とのオープンエロっぷりを見た時はバカだと何度も思ったな。「いやいや、そういう意味じゃないです。本当に。」
「まー良いです、どっちでも。でもヤマトさんは暗くなんかないですよ」
「え、はぁ、うん…、…ありがと」
「んじゃ、そういうことで、これから友達としてヨロシクね、ヤマトさん」

 

「さっき、俺のこといってたけど、イ、イルカさんも童貞なんですか?」
「んにゃ、童貞じゃないよ?」
違うんかいっ。
何だよ!ちょっと持ちかけた俺の仲間意識をどこに持ってけばいいんだよ!!!
「それは、カカシ先輩と…付き合ってるからですか?」
「童貞捨てたの?そんなの無い無い。カカシさんバリタチだから」
バリタチって何なんだ。気にはなるけど怖いから触れないでおこう。
「でも、童貞じゃなくなったのは確かにカカシさんのせいだったかも」
「え?」

 

「四反田の駅前におっきなソープランドの看板あるの知ってます?」
「はぁ」
「俺ね入学してから一度写真部に入ったことがあるんです。写真撮りに皆で仲良く旅行とかするよって言うから。でも今はもうサークル行ってないんだけど。その新歓の席で、3年の先輩たちに絡まれちゃって。酔った勢いなのかなぁ、新人イジメみたいので賭けポーカーさせられてね。賭けに負けた奴が1人で風俗に行って報告して来いってやつ」
「……」
「俺そういう賭けごと知り合いの爺ちゃんに鍛えられてて、無駄に強くて途中まで下手に勝っちゃったもんだから、その先輩たちに目をつけられちゃった。何度目かのターンの時に、いきなり声がしてね「ナニつまんないことやってんの」って、それがカカシさんだったんだ」
「先輩が助けてくれたんですか?」
「助けた…っていうか、俺のボロ勝ちだったんだけど。向こうがズルしてんのとか俺1人に先輩たち数人がかりなのが気になったみたいで」
「やっぱ助けてくれたんですね」
「うん、まぁ」
「でね、その場はカカシさんに引っ張られて新歓の居酒屋を出て外を歩いてたら、何で止めなかったのって聞かれてさ。そりゃ俺も男だから看板のソープランド気になりますもんって言ったの、そん時は童貞だったから」
「報告でもいいから噂の四反田がどんなのか知りたかったなぁって言ったんです。そしたらカカシさん、童貞で風俗にいきなり行くのはちとキツイんじゃないって。俺が手ほどきしてあげるって。そりゃそーかもって思って着いてったんだ」
あぁー何であっさり着いて行っちゃったのかな。この人、やっぱ凄い天然だ。 

「その時はキスとか色々弄ったりしただけで本番までしなかったんだけど、凄っく気持ち良くて。風俗もこんなに気持ちいいのかな?ってカカシさんに聞いたら「じゃ、一緒に行く」って言われて、一緒に行ったんですよ」
「え?そこまでしておきながら風俗に?」
「うん、やっぱり本物の風俗がどうなのか気になって」
「……」
やっぱりカカシ先輩もイルカさんもエロに関する抵抗?ハードル?が低すぎる。
「カカシさん格好イイから、お店で騒がれて俺にも綺麗なお姉さんつけてくれて、そこで本番して童貞じゃなくなったんですよ」
「へぇ」

 

「でもカカシさんと触りっこした時の方がもーっと凄かったイルカちゃんは翌日カカシさんに美味しくいただかれました」

 

背後からの声に背筋が寒くなって後ろを振り返ると、目を弓形にした先輩が。
「初エッチ以来、清く正しく美しく俺と交際してるんだよね、イルちゃーん♥お分かり?ヤマトくん」
なんでここにいるんだろう?!笑ってても怒りしか感じなくて悪魔みたいだ!怖い!怖い!もうマジ帰りたい!

 

必死の思いでやっと頷いたヤマトにカカシからの「ごぅーかっく♥」が言い渡された。
「あーカカシさん!おはよー♥早かったですねー」
「んーイルちゃん、おはよー♥メール貰った時もう駅前だったからね」
「ちょっと早いけどお昼たべますかー?俺注文してくるっ」
「んじゃーネギ塩ラーメンでヨロー♥」
「じゃ!じゃ!俺の味噌とんこつと半分こしてくれます?」
「イイよー♥」

 

呆然としながら、またラーメン食べんのかと脳内ツッコミをするヤマトに低音で
「ヤマトお前、この前のことね。死にながら勃起してるの放置してたら、イルちゃんにフェラしてもらったっしょ?凄ーく気持ちよさそうにしちゃってさぁ。俺ちゃんと見てたからね。あ、自来也さんも。」
「……」
「お詫びに自来也さん新企画の『先輩に習って筆おろし』で3Pすることになってるから。あ、これ決定事項ね。」
目から何かが漏れてきたわ。

 

「ハイ、これカカシさんの番号札ね!ネギ塩たのしみー」
「イルカ今日は何限までなん?」
「えーっと4限の思想史で終わりだったかな?カカシさんはー?」
「ゼミだけだから楽勝ー。って訳でイルカ夜ウチ来るー?」
「ご飯によるー♥」
「じゃ新製品見に新宿行って、少し歩って一楽でもイイけど今ラーメン食べたばっかだもんね。それかさ、この前のスパニッシュ行く?違う種類のパエリア食べたいって言ってたじゃない?」
「えーどっちも好きだなー。んじゃ帰るまでに考えとく!」
「んー了解ー♥」

 

隣で目から汁が出てるヤマトが視界に入らないのか、仙人並みの存在感の無さゆえか、2話目にしてエロバカップルに放置されるのがデフォになりつつあるヤマトなのであった。

 

あー不憫。

私が大学の時に五/反/田の駅の前にあったバカでかいソープランドの看板。
去年見たら無くなっていたばかりか、久しぶりの五反田は鄙びた駅ビルがアトレになっていたり、風俗の町の面影はなくなってました。駅前2分のファミマ、隣が風俗案内所だったんだけど、あれはどうなったのかな?

前回は春~夏設定の予定で書いたんだけど、カカイルの出会いに絶対ソープランドを使いたかったので、若干設定がズレてしまいました。仕方がないので、妥協の改定時系列がこんな感じ。
春;イルカ入学(イルカは写真部入部→ソープの一件→付き合い始め)
  ヤマト入学(サークルには入らず、仙人生活のまま夏まで過ごす)
夏;イルカ(カカシと付き合い3カ月記念で、エロ写真撮影→AV開始)
  ヤマト(仙人生活中) 
秋;イルカ(9月のカカ誕を無事エロく凄し交際順調)
  ヤマト(学園祭のキラキラぶりに仙人、若者としての焦り、写真部入部)
で今ここらへん。

カカイルのAVとかもうちょっと書きたい気もするので、続きます。
というか1も2も、本文にエロが全くないダメっぷり、修行せねば!!